晩婚化について

「婚活時代」と題する興味深い書物がありましたので、その中の「晩婚化」についてご紹介致します。

2005年国勢調査による年齢別の未婚率の変化は以下になるようです。
1980年と2005年での比較:
男性25歳〜29歳の未婚率は、55.1%→71.4%
男性30歳〜34歳の未婚率は、21.5%→47.1%
男性50歳の未婚率は、2.6%→15.4%

女性では、
女性25歳〜29歳の未婚率は、24%→59%
女性30歳〜34歳の未婚率は、9.1%→32%
女性50歳の未婚率は、4.5%→6.8%

個人が意識的に積極的な結婚活動を行わないと、よい結婚相手どころか、結婚自体をする事が難しい時代になっています。

その結婚の変化としてこの書物では、

親の時代、昭和の時代では、結婚そのものについて、自分で特に積極的にならなくても自動的にことが運んできた、「出会い」が自動的に設定されており、思い通りの生活が送れていました。それは、以下の理由でした。

・親による取り決め婚
・職場恋愛、身内等による紹介の見合い
・恋愛=結婚の意識
・男性は仕事、女性は家事の一般的な考え

しかしながら、現代では大きく捉えると以下の要因により晩婚化が進んでいるようです。

・恋愛と結婚の分離の意識が高まった
・男性間の収入の格差の広がり
自己実現意識が高まっており、生活スタイルの多様化(趣味、ボランティア優先、子供を希望しない等)
・交際機会が拡大するほど未婚化の流れ
・男性は、経済力とコミュニケーション力の格差
・女性は、結婚相手に対する要求水準の高さが壁に

このような社会的変化により、現代ではことが運んでくるのを待つのではなく、ご自分で積極的に結婚活動(婚活)を行わないと、結婚する事が難しくなっていると言えます。